講演会「働く人のメンタルヘルス ~うつ病の予防と治療~」に参加してきました

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講演会「働く人のメンタルヘルス ~うつ病の予防と治療~」
講演会「働く人のメンタルヘルス ~うつ病の予防と治療~」

 この記事について:11/16(土)に講演会「働く人のメンタルヘルス ~うつ病の予防と治療~」に参加してきました。講演内容を振り返り、今回の講演内容の中心であったセルフケアについてまとめてみました。

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はじめに

先日11月16日のことですが、講演会「働く人のメンタルヘルス ~うつ病の予防と治療~」に参加してきました。

私が所属している日本産業カウンセラー協会 東京支部の講座のひとつなのですが、この講演会は社会福祉法人 雲柱社との共同開催という形で実施され、産業カウンセラー有資格者と社会福祉法人 雲柱社が運営している保育施設に勤務されている保育士の方々が参加しました。

講演内容を振り返り、今回の講演「働く人のメンタルヘルス ~うつ病の予防と治療~」の内容の中心であったセルフケア(自分で自分をケアすること)の一番のポイントに触れてみたいと思います。

ご登壇の山本晴義先生

みなさんは山本晴義さんという方をご存じですか?

この方は横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンターのセンター長でいらっしゃいます。そして、午前中は心療内科の医師として診療にあたり、午後はメンタルヘルスセンターのセンター長として労働者のストレス対策、労働者の心の健康づくりに関する講演で全国を駆け回っていらっしゃいます。

いかに労働者が仕事にストレスを感じているか

厚生労働省による労働者健康状況調査(平成24年)によれば、現在の仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる事柄が「ある」と答える労働者の割合は約6割となっています。(平成24年 労働者健康状況調査|厚生労働省

また、先ほどの山本晴義先生は、感覚値として8割~9割は仕事がストレスになっているのではないかともおっしゃっていました。

確かに日々の仕事の中でストレスを感じないということはほとんどないと思います。たとえ、「ストレスマネジメントが出来ている」という人がいたとしても、それはストレスの存在があると認識、自覚しているからこそマネジメントしているということであって、結果としてストレスをうまく解消する、緩めるという成果を生み出している方々ということになるでしょう。

仕事のストレスには早め早めの対処が必要

ところで日頃いつ仕事のストレスを解消していますか?

ストレス解消という言葉があります。関心が高い方もいらっしゃるでしょう。

では、「いつ仕事のストレスを解消すればいいのでしょうか?」と聞かれたら、みなさんはどのように答えますでしょうか?

  • 「いつ」だなんてそんなこと考えたこともない。
  • そりゃ、仕事が休みの日でしょ。
  • いやぁ、仕事終わりにパーッと飲みに行けばいいんじゃないの。

様々な答えがあるかと思います。

山本晴義先生はどう考えているのか

山本晴義先生はこう考えていらっしゃるようです。

  • ストレス一日決算主義

「ストレス一日決算主義」と聞いて、このようなことを思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

  • 仕事が休みの日とかじゃなくて、その日のうちってこと?
  • その日のうち?そんなの無理無理。
  • じゃあ、毎日飲みに行ってもいいんだよね。

ちなみに、お酒ですが。これは仕事のストレスを緩める要因にもなるし、仕事のストレスが発展して心身の不調を加速させる要因にもなるとのことです。ほどほどにご注意ください。

自分なりのストレス解消法を持つ

山本晴義先生が語るストレス一日決算主義の一番のポイントは、日常生活の中ですぐできるストレス解消法をできるだけたくさん持つことが大切ということでした。

たとえば次のようなものです。

  • 好きな事(没頭・熱中できること)を楽しむ。
  • 体を動かす。
  • 自然と触れ合う。
  • 五感を使って今この瞬間を感じることを楽しむ。
  • リラクゼーション法を行う。
  • 身近な相談相手、愚痴を言える相手を作る。
  • 専門家に相談する。

[ 出典 ]

  • 講演会「働く人のメンタルヘルス」配布資料より抜粋(開催:2013年11月16日(土) 社会福祉法人雲柱社 本部事務局 講師:山本晴義(横浜労災病院メンタルヘルスセンター長))

もし毎日これらを全部やるということであればそれは無理な話かもしれませんが、ほんの少しでもできることをやってみるというのであればできそうなことってあるのではないでしょうか。

セルフケアの一番のポイント

日常生活の中ですぐできるストレス解消法をできるだけたくさん持つことに加えて、日頃のセルフケア(自分で自分をケアすること)の大切さは講演会の中でも多く語られていました。そして、セルフケアには2つの観点があるとのことです。

  • ライフスタイル
  • サポーター

[ 出典 ]

  • 講演会「働く人のメンタルヘルス」配布資料より抜粋(開催:2013年11月16日(土) 社会福祉法人雲柱社 本部事務局 講師:山本晴義(横浜労災病院メンタルヘルスセンター長))

ライフスタイルで大切にしたいポイント

ライフスタイルでは、自分自身の日々の生活の中でチェックするポイントとして次の5+1のポイントがあるとのことです。

  • 運動:競技スポーツではなく、健康スポーツ
  • 労働:働き甲斐は生きがいの源
  • 睡眠:寝つきがよいこと、目覚めがよいこと
  • 休養:休養は心の潤滑油
  • 食事:朝食は一日の活動源、食卓を囲む習慣を
  • +会話・対話:最低でも30分、対面でお話しましょう

[ 出典 ]

  • 講演会「働く人のメンタルヘルス」配布資料より抜粋(開催:2013年11月16日(土) 社会福祉法人雲柱社 本部事務局 講師:山本晴義(横浜労災病院メンタルヘルスセンター長))

できそうなこともあれば、できそうにないこともあるかと思います。そして、やってみて100%満足できることもあれば、そこそこ、それなりということもあるかもしれません。それでも、5+1のポイントを日々の自分自身のライフスタイルの中で見つめ直してみることならできそうですよね。

サポーターで大切にしたいポイント

サポーターとは、自分を支援してくれる人たちのことですよね。そして、サポーターにも2種類のサポーターがいるとのことです。

  1. 経済的サポーター
    • 金銭的な援助をしてくれる人
    • 経済的に困ったときに、援助してくれる人
    • 仕事の援助・補助をしてくれる人
    • 打算的にもなるが、とにかく有り難い存在の人
  2. 精神的サポーター
    • 一緒にいると安心でき、心落ち着く人
    • 会うのが楽しみな人
    • 喜び、悲しみを共有・共感してくれる人
    • 悩み困った時に相談にのってくれる人
    • 気持ちが通じ、気持ちを敏感に察してくれる人
    • 将来のことなどを話し合える人
    • 信頼し、愛情を抱ける人

[ 出典 ]

  • 講演会「働く人のメンタルヘルス」配布資料より抜粋(開催:2013年11月16日(土) 社会福祉法人雲柱社 本部事務局 講師:山本晴義(横浜労災病院メンタルヘルスセンター長))

「サポーターという存在はいるといないとでは全然違う」とも語られていたのですが、実感のこもった言葉として私には伝わってきました。

私はこう思った

今回の講演は、厚生労働省が示している労働者の心の健康の保持増進のための指針をベースに、セルフケアを中心とした内容でした。その他にもラインケア、事業場内産業保健スタッフ等によるケア、事業場外資源によるケアについても語られていましたが、このブログ記事では割愛しています。

正直、「ストレス一日決算主義」というのは強烈だなと思いました。
日常生活の中ですぐできるストレス解消法ということを考えてみると、いわゆるスキマ時間に何かできそうなことはないのかなと思いました。

今実践しているのは、通勤電車でぎゅうぎゅうな中でヒーリングの音楽を聴くというものです。本当は自分一人でくつろいでいる時に聴きたいものですが、意外と気分が落ち着きます。目を閉じるとより一層落ち着きます。

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労働、睡眠、休養、食事は何とかなっていますので、あとは運動と会話ですね。
運動はあまり好きではありません。公共の温水プールに通ったことが何年か前にあったかな。駅まで自転車をこいでいるのが唯一の運動です。会話は仕事場での業務上の会話はありますが、何気ない日常会話というのは少ないかもしれません。

周囲のサポーター、大事ですよね。年に数回ですが学校の同級生とご飯を食べに行ったりはします。また、サポーターとまでは言えなくても職場以外で職場に関係のない人と会うって結構大事だなというのは実感しています。好きな事(没頭・熱中できること)を楽しむということに関連することも多いです。

会社の中では労働者個人が声を上げにくい現状

昨今では企業の中でメンタルヘルス対策、相談体制の意識が高まってきていますが、その一方では「相談しづらさ」があることも事実です。(平成11年度作業関連疾患の予防に関する研究 労働の場におけるストレス及びその健康影響に関する研究報告書 | 東京医科大学
個人のプライバシー意識の高まりや人事考課による自分の立場への影響などの点から、会社内では労働者個人が声を上げにくいという現状があります。

そこで、横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンターでは、インターネット上で自分でストレスチェックを行い、結果に応じて適切なアドバイスを得ることができるようなシステムの開発が進められています。今回の講演会でその存在を初めて知りました。

現在無料モニター募集中ですので、気になる方は横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンターのホームページを見てみてはいかがでしょうか。

私もこれから無料モニターとして試してみます。

おわりに

山本晴義先生という方は、超人的な人だなと思いました。

午前診療、午後講演。年間約200講演、ボランティアでメール相談にも月数百件応じ、年に数回は家族と旅行を楽しみ、40歳からマラソンに挑戦したり、などなど。そして、今年65歳になる方です。

講演会で先生が語られる熱を持った言葉には打たれるものがありました。

私自身もセルフケアの上で、(1)日常生活の中ですぐできるストレス解消法をできるだけたくさん持つ、(2)ライフスタイル、(3)サポーターの3つは大事なポイントになりそうです。

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