標準レベルキャリアコンサルタントの国家資格化動向を追う

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 この記事について:キャリアコンサルタント(標準レベル)が現在国家資格化に向かって動き出しています。「このまま行けば来年には!?」という状況です。現在の動向を追ってみたいと思います。【追記】平成27年9月11日、法案が可決しました。

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はじめに

これまで厚生労働省のカリキュラムに準じて民間団体にて資格認定が行われていたキャリアコンサルタント(標準レベル)が現在国家資格化に向かって動き出しています。かなり現実味を帯びてきましたのでここで現在の動向を追ってみたいと思います。

2015/9/14追記

平成27年9月11日、ついに法案が可決しました。
このブログ記事は法案成立以前に書かれた記事になりますので、国家資格に至るまでの経緯を確認して頂くということでお読み頂ければと思います。

この報道資料から始まった

厚生労働省のこちらの報道資料によって標準レベルのキャリアコンサルタントが国家資格となることが知れ渡りました。

そして、標準レベルキャリアコンサルタントが国家資格となる旨は【別添1】勤労青少年福祉法等の一部を改正する法律案要綱のPDFファイルの10-12ページに記載があります。

三キャリアコンサルタント

1「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいうものとすること。

2キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルタントの名称を用いて、キャリアコンサルティング行うことを業とするものとすること。

3キャリアコンサルタント試験は厚生労働大臣が行うものとし、厚生労働大臣の登録を受けた法人に、キャリアコンサルタント試験の実施に関する業務を行わせることができるものとすること。また、登録の要件その他所要の規定を設けること。

4キャリアコンサルタント試験に合格した者は、キャリアコンサルタント名簿に、氏名、事務所の所在地その他厚生労働省令で定める事項の登録を受けて、キャリアコンサルタントとなることができるものとし、その登録は、五年ごとにその更新を受けなければ、その期間の経過によって、効力を失うものとすること。また、厚生労働大臣は、厚生労働大臣の指定する者に、キャリアコンサルタントの登録の実施に関する事務を行わせることができるものとするとともに、指定の要件その他所要の規定を設けること。

5キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルタントの信用を傷つけ、又はキャリアコンサルタント全体の不名誉となるような行為をしてはならないものとすること。また、キャリアコンサルタントは、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならないものとすること。

6キャリアコンサルタントは、厚生労働省令で定めるところにより、キャリアコンサルティングに関する講習を受けなければならないものとすること。

7キャリアコンサルタントでない者は、キャリアコンサルタント又はこれに紛らわしい名称を使用してはならないものとすること。

8事業主が必要に応じ講ずる措置として、労働者が自ら職業能力の開発及び向上に関する目標を定めることを容易にするために、業務の遂行に必要な技能等の事項に関し、キャリアコンサルティングの機会の確保その他の援助を行うことを追加すること。

9公共職業能力開発施設の長は、公共職業訓練を受ける求職者が自ら職業能力の開発及び向上に関する目標を定めることを容易にするために、必要に応じてキャリアコンサルタントによる相談の機会の確保その他の援助を行うよう努めなければならないものとすること。

[ 出典 ]

キャリアコンサルタント資格に関わるポイント3つ

この法律案の中でキャリアコンサルタント資格に関わるポイントは次の3つではないかと思います。

  • 資格の名称はキャリアコンサルタント
  • 名称独占である(業務独占ではない)。
  • 更新は5年更新となる。

資格の名称はキャリアコンサルタント

もしかしたら細かい話になるかもしれませんが”キャリアコンサルタント”という表記、結構大事だったりします。ちなみに私は日本産業カウンセラー協会認定のキャリア・コンサルタントなのですが・・・。

お気づきになりましたか?
産業カウンセラー協会では名称は”キャリア・コンサルタント”なんです。なかぐろ(・)があります。産業カウンセラー協会以外の他団体でもそれぞれ各団体ごとに標準レベルのキャリアコンサルタントを認定する名称を持っています。

たとえ微妙に表記が違っていても違うものは違います。国家資格になった際の名称はあくまでもキャリアコンサルタントです。

名称独占である

名称独占であるということは、勝手にキャリアコンサルタントと名乗ってはダメですよってことです。また、紛らわしい名称もダメってことですね。

そうすると気になってくることが、キャリアカウンセラー、キャリアアドバイザーなどのようなキャリアコンサルタントと類似していると思われる名称さえも使えなくなる可能性があるということです。

更新は5年更新

一般的に資格には更新の有無に応じて更新資格と永年資格の2種類があるかと思いますが、5年更新の更新資格になるということですね。キャリアコンサルタントは社会状況の変化に応じて相談者のキャリア形成を支援していく役割がありますので更新制度があるのは当然かもしれません。

標準レベルキャリアコンサルタント認定機関もコメントを出している

現在、標準レベルキャリアコンサルタントの養成、認定を行っている団体のうち、いくつかの団体では今回の国家資格化の動きに対してコメントを出しています。

2017/11/19追記

各団体のニュースリリースのリンクが切れているため削除しました。

キャリアコンサルタントが国家資格になることにより現在の認定資格がどうなるのかということについては、所属する団体によって対応が異なってくると思われますので所属団体の情報をこれから適宜チェックしていくのが賢明かもしれません。

今現在どこまで進んでいるのか

このブログ記事の投稿日である2015年5月9日時点では法律案が参議院を通過したというところまで確認できています。

どうやらこの法案は参議院先議(先に参議院で審議する)のようです。まずは参議院で可決されています。次に衆議院で審議されます。そして、衆議院で可決となればキャリアコンサルタントの国家資格化は2016年4月1日に施行される予定です。

おわりに

相談活動をメンタルとキャリアの2つに分けて見てみると、メンタルの方では既に2014年に国家資格化の動きがありました。臨床心理士の国家資格化です。こちらは2014年11月の衆議院の解散もあって廃案となり現在は再スタートを切っているところです。
一方でキャリアの方では2015年に入ってからあっという間にここまで来ました(水面下では2014年以前から動きがあったと思いますが)。

メンタルより先にキャリアでしたね。
私自身キャリア・コンサルタントなので今回の一連の出来事はまさに自分事として捉えている訳ですが、これからも動向には注目していきます。

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