はじめに
現在僕はイー・モバイルのGP02を利用しています。
2011年12月~2013年12月までの契約期間なのでもうすぐ2年を迎えます。
今年の8月ぐらいから機種変更の勧誘の電話とかダイレクトメールが来るようになっていました。あまり気にしていなかったのですが、イー・モバイルのホームページで最新機種であるGL09Pのページを見ていたらビックリ。
本製品へのコメントでつけられている評価で星1つがやけに目立ちます。そして、どうやら速度制限があるということが読み取れます。GP02を使っている時も速度制限について気になったのでちょっと調べたことがあり、その時は気にしていませんでしたが、今回はもうすぐ2年を迎えることもあり、速度制限について調べ、今後の利用について考えてみました。
なお、速度制限等の情報はこのブログの投稿日時点のものなのでご注意頂ければと思います。
そもそもイー・モバイルの通信速度はどうなっているのか
イー・モバイルによれば、各サービスごとの通信速度はこんな風になっていますね。
- EMOBILE 4Gサービスの通信速度は、下り最大110Mbps
- EMOBILE LTEサービスの通信速度は、下り最大75Mbps
- EMOBILE 3Gサービスの通信速度は、下り最大21Mbps
[ 参考 ]
※EMOBILE 3Gサービスの通信速度は2013年8月中旬より下り最大速度が42Mbpsから21Mbpsへ変更されています。(GP02、GP03、GD01、D41HWをご利用のお客さまへ|イー・モバイル)
僕の場合はGP02なのでEMOBILE 3Gサービスの下り最大21Mbpsです。GL09Pは4Gサービスの下り最大110Mbpsです。
A回線、B回線って何だ?
GL09Pの製品ページを読んでみると、A回線、B回線というものが出てきます。意味が分からないのでイー・モバイルのサイト内検索をしてみましたが、やはりよくわかりません。
インターネット検索で見てみたら、GL09Pはイー・モバイル回線とソフトバンク回線の両方につながることができ、接続するネットワークによってA回線とB回線という回線種別があるということを解説しているブログ記事がありました。
これらの記事を読んでみると、EMOBILE 4GサービスではA回線とB回線をこのように分けているようです。(イー・モバイルのホームページには掲載されてないんだよな・・・。)
- A回線:EMOBILE 3G
- B回線:AXGP / ULTRA SPEED / EMOBILE LTE
[ 出典 ]
なお、イー・モバイルによれば、GL09Pにおいて、A回線とB回線では自動的にB回線の接続の方がA回線の接続より優先されるようです。(EMOBILE 4G(データ通信端末) – 料金プラン | イー・モバイル)
なんとも名称が紛らわしい
ちょっと横道に逸れますが、イー・モバイルで用いられる名称には「EMOBILE G4」と「EMOBILE 4G」があります。ちょっと気を抜くと「G4」なのか「4G」なのか、訳が分からなくなります。
あくまで個人的な視点ですが、僕はこんな風に区別してます。
- 「EMOBILE G4」は、イー・モバイルの3Gサービスにおけるブランド名称。
- 「EMOBILE 4G」は、イー・モバイルの4Gサービス名称そのもの。
GP02の料金プランで「EMOBILE G4 データプラン」を契約されている方もいるかと思いますが、「EMOBILE G4」は3Gサービスにおけるブランド名称と考えてみてください。
速度制限はどうなっているんだ?
本題に戻しまして、これでEMOBILE 4GサービスにおけるA回線とB回線とは何かということと、優先度があるということが判明しました。
次に、GL09Pに機種変更をした方がメリットがあるのか、GP02のまま機種変更しない方がメリットがあるのか、あるいはGL06PのEMOBLE LTEを検討する余地はあるのかということを考えてみたいと思いましたので、EMOBILE 4Gサービスだけでなくそれ以外の速度制限についても洗い出してみました。
イー・モバイルによれば
EMOBILE 4G、EMOBILE LTE、EMOBILE 3Gの各サービスの速度制限を次のように定めています。
サービス毎の通信量および制御期間は以下の通りです。
EMOBILE 4G サービス
対象 制御時間 直近3日間(当日は含まない)のパケット通信量が
839万パケット(約1GB ※)以上当日6時から翌日6時まで ※ 1パケットを128バイトとして計算。
通信制限はB回線が対象です。 2014年1月以降、B回線に加えA回線ご利用分を合算した通信量が対象となります。
それまでの期間、A回線ご利用分においては、24時間毎のパケット通信量が300万パケット(約366MB)を超えた場合、当日21時から翌日2時の間に通信速度制限を実施する場合があります。
B回線が本サービス上においてメインで利用する回線となり、A/B回線は移動機にて自動選択されます。EMOBILE LTE および 3Gサービス
対象 制御時間 24時間ごとのご利用通信量が
300万パケット(約366MB ※)以上当日21時から翌日2時まで ※ 1パケットを128バイトとして計算。
「EMOBILE LTE」につきましては、2014年5月以降、当月ご利用のデータ通信量が10GBを超えた場合、当月末までの通信速度を制御します。
[ 出典 ]
また、EMOBILE 4Gサービスには次の制限もあります。
● 当月ご利用のデータ通信量が7GBを超えた場合、当月末まで最大通信速度が送受信時128kbpsに制限されます。
※ B回線が通信速度制限対象となり、2014年1月以降、B回線に加えA回線ご利用分を合算したデータ通信量が対象となります。
[ 出典 ]
2013/12/21追記
例外的に通信量による速度制限が一定期間緩和されるキャンペーン等がありますが、この記事では省略しています。
まとめると
これらの内容を時系列別にまとめると次のようになりました。
2014年1月以前
サービス | 制限条件 | 制限時間 |
---|---|---|
4Gサービス(B回線) | 直近3日間で1GB以上 | 当日6時から翌日6時まで |
4Gサービス(B回線) | 当月で7GB超 | 当月末まで |
4Gサービス(A回線) | 24時間で366MB超 | 当日21時から翌日2時まで |
LTEサービス | 24時間で366MB以上 | 当日21時から翌日2時まで |
3Gサービス | 24時間で366MB以上 | 当日21時から翌日2時まで |
2014年1月以降
サービス | 制限条件 | 制限時間 |
---|---|---|
4Gサービス(A回線・B回線合算) | 直近3日間で1GB以上 | 当日6時から翌日6時まで |
4Gサービス(A回線・B回線合算) | 当月で7GB超 | 当月末まで |
LTEサービス | 24時間で366MB以上 | 当日21時から翌日2時まで |
3Gサービス | 24時間で366MB以上 | 当日21時から翌日2時まで |
2014年5月以降
サービス | 制限条件 | 制限時間 |
---|---|---|
4Gサービス(A回線・B回線合算) | 直近3日間で1GB以上 | 当日6時から翌日6時まで |
4Gサービス(A回線・B回線合算) | 当月で7GB超 | 当月末まで |
LTEサービス | 24時間で366MB以上 | 当日21時から翌日2時まで |
LTEサービス | 当月で10GB超 | 当月末まで |
3Gサービス | 24時間で366MB以上 | 当日21時から翌日2時まで |
当月の通信量によって速度制限を受けないサービスは何なのか
速度制限がどうなるのかを洗い出してみましたが、当月の通信量による当月末までの速度制限、まずはこれを避けるにはどうすればいいのかというのが僕の場合のポイントになりました。
なぜなら、高速のインターネット回線はイー・モバイルしか持ってないからです。
そもそもイー・モバイルに加入したのは、ノートパソコンを持ち出して外出先でもネットを使いたいからADSL回線を解約し、家でも外でもモバイル回線に一本化しようとしたことがきっかけでした。
そのため、強力な速度制限は、ほとんどネット回線が使い物にならなくなることにつながります。
ちなみに、2013年8月のパケット数は201,992,155パケット、つまりは24.66GBでした。これでは7GBでも10GBでも制限に引っかかります。
時系列に見てみると
当月の通信量による速度制限を受けないサービスは一体何なのかということを時系列で見ていきますとこうなりました。
- 2014年1月以前は、4Gサービス(A回線)、LTEサービス、3Gサービスは、当月の通信量による当月末までの制限を受けない。(ただし、4Gサービスでは自動的にB回線の方がA回線より接続が優先されることに注意。)
- 2014年1月以降は、LTEサービス、3Gサービスは、当月の通信量による当月末までの制限を受けない。
- 2014年5月以降は、3Gサービスは、当月の通信量による当月末までの制限を受けない。
今後の予定も含めると3Gサービスのみが当月の通信量による制限を受けない
時系列に見てみると分かるように、これは裏を返すとイー・モバイルには段階的に4Gサービス(B回線)、4Gサービス(A回線)、LTEサービスと当月の通信量による速度制限を導入したいという意図があるとも言えるのではないでしょうか。
冒頭にも挙げたようにGP02の場合、3GサービスはEMOBILE LTEの普及のために下りの最大速度が遅くなりました。それによって、イー・モバイルは3Gサービスから他のサービスへの移行を促しています。ただし、結局は3G以外の各サービスは通信量に違いはあるとは言え、当月の通信量による速度制限が段階的に始まっているということですね。
今後予定されているものも含めて、現時点では3Gサービスのみが当月の通信量による速度制限を受けないサービスということのようです。
今後の利用はどうするのか
ここまでイー・モバイルの各サービスの速度と速度制限を見てきて、今後の利用はどうするのかということですが。
現在GP02を利用し毎月20GBを超える通信量を使っている身としては、現時点ではこのまま3Gサービスを使い続けることになりそうです。
ただし、イー・モバイルではなく他社に移るということも検討してみるとどうなるかは何とも言えませんね。他社サービスを調べてみる良いきっかけにもなりました。
他社サービスとは言ってみたものの、今のところWiMAX一択なんですけどね。
おわりに
確かGP02を使い始めた当初は、どういう条件でどの程度の速度制限が行われるのかは非公開だった気もするのですが(気のせいだったらすみません)、いつの間にやらサービスが増えたことで速度制限の条件や制限時間も複雑化していますね。
固定のインターネット回線を解約し、モバイルインターネットで回線を一本化している人も少なくないと思います。サービスが多様化、複雑化しても速度制限の問題は付いて回ると思いますので、折を見て整理してみてもいいかもしれませんね。