はじめに
キーボードの良さがあるのでThinkPad X220を今も使い続けていたり、新たに中古で手に入れる方もいらっしゃいますよね。私のX220も現在活躍中です。そして、以前Windows7からWindows10へ移行した時のことを記事にしましたが、現在は設定方法が変わってきています。そこで、今回はWindows10のX220の設定の最新版をご紹介したいと思います。
なお、Windows10は64bit、バージョン1709、ビルド16299(Fall Creators Update)でのクリーンインストールになります。
Lenovoのソフトは最小限にした方が安定する
X220にWindows10を導入した当初との違いについてお話します。今回最適な設定を探るにあたっていろいろ試してみてわかったのが、Lenovoサポートサイトのソフトウェアやドライバーのインストールは必要最小限にした方が動作が安定したということです。
以前書いた「X220のWindows 10への移行が完了-省電力マネージャーも動いた-」という記事では主にLenovoサポートサイトからソフトウェアやドライバーをインストールしていましたが、今回は必要最小限に留めています。
クリーンインストール後にやること
Windows10のクリーンインストール後にやることの一覧は次のとおりです。
- ドライバー更新ソフトでドライバー全般をアップデート
- オンスクリーン表示をインストール
- Lenovo System Interface Foundationをインストール
- ストアアプリLenovo Companionをインストール
- バッテリー充電のしきい値を設定
いろいろ試した結果、現在のWindows10のX220の設定作業はこのようになりました。それでは順番に内容を見ていきたいと思います。
ドライバー更新ソフトでドライバー全般をアップデート
一番最初に行うことはドライバー全般のアップデートです。ドライバー更新ソフトを使うことでほとんどのドライバーの更新が1回の作業で完了します。いくつかあるドライバー更新ソフトの中でDriver Boosterが導入、更新作業がラクなのでおすすめです。
使い方はこちらのブログ記事が参考になります。
ドライバーの更新が済んだらX220独自の設定に移ります。
オンスクリーン表示だけをインストール
オンスクリーン表示はホットキー機能統合の中にあるパッケージの1つです。ホットキー機能統合はバージョン3.81.0100を使用します。このバージョンがX220の7列キーボードに一番合った動作をします。
Lenovoサポートサイトには古いバージョンのページがないためexeファイル(実行ファイル)の直リンクを載せておきます。
以前はホットキー機能統合の中にあるパッケージの全部をインストールしていましたが、オンスクリーン表示だけインストールすれば十分です。

オンスクリーン表示インストール画面
これでWindows7の感覚で音量、マイク、照度の調整、Fn+ファンクションキーの操作が可能になります。
Lenovo System Interface Foundationをインストール
Lenovo System Interface FoundationはストアアプリLenovo Companionを動かすために必要なので事前にインストールします。
ストアアプリLenovo Companionをインストール
ストアアプリLenovo Companionはバッテリー充電のしきい値の設定に必要なのでインストールします。
いつの間にかアプリの名前がLenovo CompanionからLenovo Vantageに変わり、デザインも一新されています。メニュー構成は特に変わりはないようで、しきい値の設定もLenovo Companionの時と同様にできますのでLenovo Vantageと読み替えて頂くようお願いいたします。
バッテリー充電のしきい値を設定
以前はWindows10に省電力マネージャーをインストールしバッテリー充電のしきい値を設定していました。これは当時のLenovoのストアアプリではバッテリーのしきい値が設定できなかったり使い勝手が悪かったことによるものです。
現在のストアアプリLenovo Companionはシンプルにバッテリー充電のしきい値を設定することができるようになりましたので、Windows10に省電力マネージャーをインストールするやり方はやめてLenovo Companionに変えました。
Lenovo Companionを立ち上げたら左側のメニューのハードウェア設定から電源・省電力>バッテリー充電のしきい値に進み、下限と上限を設定します。

Lenovo Companionでのバッテリー充電のしきい値の設定
その他いくつかの補足
主な設定内容は以上ですがいくつか補足があります。
デバイスマネージャーで個別に更新するもの
ドライバー更新ソフトによるアップデートはとても便利なんですが、更新がかからないものについては手動でアップデートします。
- Lenovo PM Device
- モニター
Lenovo PM Device
PM=Power Managementという意味からもわかるように、こちらは電源管理に関するドライバーです。たまに更新がかかる時があります。場所はシステムデバイスの中にあります。
モニター
最初はWindowsの汎用ドライバーが当たっているのですが手動で更新がかかります。液晶の種類(TN液晶とIPS液晶)によってそれぞれLenovo製のドライバーが当たります。
Lenovoシステム更新で推奨されるドライバーの更新は適用しない
Lenovoシステム更新で推奨されるドライバーの更新は適用しません。現在、Lenovoシステム更新で推奨されるドライバーとして次の2つが出てきます。
- Ricoh Media Card Reader Driver
- Conexant Audio Software
Ricoh Media Card Reader Driverは、インストールするとデバイスマネージャーからSDカードスロットの表示が消えてしまいました。また、Conexant Audio SoftwareはストアアプリのSkypeとの相性がよくありませんでした。
BIOSのアップデートも忘れずに
X220はBIOSが適宜アップデートされていますので忘れずに最新にしておきましょう。
高速スタートアップは無効にする
こちらはWindows10導入当初からですが、デバイスに不具合が生じる可能性があるため高速スタートアップは無効にしています。
おわりに
いかがでしたでしょうか?今回は新たに見直したWindows10のX220の設定方法についてご紹介しました。内容はWindows10へ移行した当初に比べてシンプルです。必要なソフトも最小限になりましたのでインストール作業はラクになりますね。
ThinkPad X220を長く使っている方もいらっしゃるでしょうし、中古を新たに手にする人もいらっしゃると思います。X220にWindows10をインストールする時には参考にしてみてください。